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157309_1.jpg原作:山田悠介「スイッチを押すとき」
監督:中島良
出演:小出恵介/水沢エレナ/佐野和真/真司郎
阪本奨悟/太賀/菅野莉央/福士誠治/鈴木砂羽
小倉久寛/田中哲司/西村雅彦

PG-12作品

青少年の自殺の意識調査のため、国家プロジェクトとして被験者となった青少年たちの運命。
彼らはスイッチを持たされて、自殺をしたいと思った時にそれを押すことで体内に仕組まれた装置によって心臓が爆破され死にいたるというもの。
10歳のころに集められた被験者たちは様々な理由でスイッチを押し死んでいく。
その中で7年も押さずに生き残っている少年少女6名がいた。
被験者が残っている限り調査の結果が出ないために国からプレッシャーを受ける所長(西村雅彦)。
そんなある日、新しい看守南洋平(小出恵介)が派遣された。
冷たく扱う所長や先輩看守(福士誠治)に比べて温かい眼差しで被験者らに声をかける南。
生き残っている被験者達も次第に心を開いていった・・。

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リアル鬼ごっこと同じ原作者と聞いて、自分の好みのジャンルではないな・・とは思ったのだけれど、先輩看守として福士くんが出演していたので鑑賞。

思った通り、自分にとってはつらい2時間だった。

だいたい、物語の設定が身体の中に入っていかない。頭が拒絶している。
自殺撲滅のために何故選ばれた子を犠牲にしなければならないのか?
たとえそれが国家的プロジェクトだったとしても、人の親として、受け入れがたい。
確かに彼らたちの運命を思えば悲しいし、命の大切さをひしと感じるけど、その命を操ろうとしている大人たちがいるのだと思うと滑稽にさえ思えてくる。
唯一、鈴木砂羽さん演じたある被験者の母親のシーンでの彼女の選択には共感できた。
みんなそれくらい、命は重い物で、幸せは人それぞれなのだ。
母親のシーンでのみ、それは感じる事が出来た。

私はこの映画を見てはいけない人間なのかもしれません。

もうひとつ思ったのは、この作品がもし「告白」のような一種の素晴らしいエンターテイメント性溢れた作風だったら違っていたかも・・ということ。「告白」だって、原作を読みたいと思わないくらい衝撃的な作品だけど映画は作品としてものすごく好きだし。
叙情あふれる映像は美しく切なかったけど、命を扱っている割に【覚悟】という重さが作品自体から感じられなかった。
それがあれば、もっと違った感想を持てたかもしれない・・。

でも感動した人もいるでしょうし、泣いている人もいると聞いています。
その人たちに命の重さを感じることができれば、それで十分ですよね。
こんな国家プロジェクト、絶対ないと思いますが、命を軽視する世の中が今後決して来ない事を願って。。


あ!!忘れてた!!福士くん!!!!!!

面倒くさそうに看守を続けてる先輩役ですが、なかなかナイスな役どころでした。
「クローサー」「RENT」と舞台が続く前の撮影だったのか、少し頬がぽっちゃりしていたように思います。
その後、身体がどんどん引き締まっていって今のスタイルに・・。

先輩看守には、かすかな希望を持っても良いのかな・・。
先輩看守のラストシーンはなかなか粋でした。

この映画が大好きな人、ごめんなさい。
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 2011_09_26



20110824074310_07_400.jpg原作:浅田次郎「日輪の遺産」
監督:佐々部清
出演:堺雅人/中村獅童/福士誠治
ユースケ・サンタマリア/八千草薫/麻生久美子 他

日本の復興を願った人たちのお話。

昭和20年8月。終戦間際。真柴少佐(堺雅人)と小泉中尉(福士誠治)は軍部中枢の錚々たるメンバーから日本の敗戦を告げられる。そして、戦後復興のために、マッカーサー元帥から奪取した900億の財宝を隠匿せよと密命を受けた。
2人は望月曹長(中村獅童)と共に次々届く命令に沿って隠匿準備を実行する。
そして、財宝を隠すために呼集されたのはまだ13歳の女学生20名だった。
彼女らはそれが財宝とは知らされずに、本土決戦用の兵器と教えられ、細いその腕でひたすら重い荷物を運び続けた。
彼女らの頭には「七生報国」と書かれたハチマキ。
真柴ら3人は女学生たちの思いのためにも、この任務を無事遂行しようと強く思う。
そして終戦を迎える前日、任務を終えようとしていた真柴らに女学生たちへの非情な命令が届いた。
彼女らの運命は。
真柴、小泉、望月3名の思いは。
――2011年3月。
それまで決して語られることの無かった日本復興を願う人々の思いが、真柴が残した手帳から明かされる・・。

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戦争ものというと、戦いの悲惨さを表していたり戦地へ赴く者やその家族の哀しみとかを想像してしまうけれども、この作品は違いました。
反戦を訴えるのではなく、逆に、戦争をしている自国のため家族のためを思う純粋な心を表した人間ドラマ。
その思いが、痛いほど伝わって、涙なしでは観れない。
観終わった後に、一種の爽快感さえもうまれます。この作品で流した涙は、きっと悲しみが理由でないからなんだろうな・・。

3.11の大震災があった後だけに、日本復興を願う少女や大人たちの気持ちに対して傍観者でいられませんでした。
鬼となって財宝を守ろうとした少女たちの最期の姿や、小泉中尉が命を賭けてマッカーサーに挑戦したその姿をみると、本当にあった話のように勘違いしてしまいそう。
また、梅津参謀総長の最後の命令「幽窓無暦日」も、これは梅津氏の枕元に本当にあったメッセージのようだが、軍部中枢幹部らの深い思いが伝わってくるようでした。

もしこれが、あの震災がないままに公開されていたとしたら、どうだったのだろう?
国を思う気持ち、「愛国心」という言葉があるけれど、日本人はシャイなのか冷めているのか・・いや、自己中心的になりがちな現代、正直にその言葉を使おうとするうと一歩引いた感じになる。劇中出てくる純粋な気持ちに対して、何かが邪魔してここまでストレートに伝わってくれないんじゃないかと思うと、このタイミングで公開されたというのは良かったのかもしれません。
こういう運をこの作品は持っていて、運だけではない更にそれを大きな感動へと繋げる力強さも持ち合わせているような気がしました。

自分と同じ年頃の敵国の少女たちをも思いやり、戦いを終わらすことは恥ずかしくないとマツさんが意見するシーンにハっとさせられました。
大和魂などど精神論を盾に戦いを進めようとする軍人よりもよっぽど落ち着いて物事をよく理解している。
戦いからは何も生まれないということを改めて思い知らされた感じです。
でも・・負けてしまった日本が生まれ変わるために、財宝を守るために、果たして命まで落とす必要があったのかしら・・。
怖かったろうに・・でも、七生報国なんだよね・・。
手と手を取り合って離れずに逝くことで背にした財宝を守るんだ。
マッカーサーが発見した骨ばかりとなった彼女らの最期の姿から思いがひしひしと伝わってくるようで本当に胸を打たれました。
原作を読んで、想像していたものと違和感なく表現されていて、それが余計に涙を止まらなくしていたかも。
でもそれが可哀想とかそういうものではなくて、ただただ、彼女らの純粋さに感動したという気持ち。

それにしても・・少女たちの笑顔が可愛らしかった。
どんなに美人な子でも、心からの笑顔にはかなわない。
プロモーションで話題が出ていた敬礼シーンで好きな人を見るというあの演出は、ニクいほど効いてる。

少女たちの事ばかり言ってしまったけど、この映画は全キャストが素晴らしかったというのが特徴。
冒頭シーン。ガタガタと震える小泉の軍刀の音を鎮めようとそっと手を添える真柴のあの凛々しい表情。
温和なイメージしかなかった堺雅人さんの新しい一面が見れたような気がしました。しかもこんなに険しい表情が美しい俳優さんも珍しいですね。新しい発見です。

一見ガサツそうな赤鬼さんコト望月曹長も、物静かな口調が余計に男っぽさが引き立って、女学生役の子たちから人気ナンバーワンになるのもわかる気がしました。
あと、赤鬼さんと久枝のお風呂場での清掃シーン。
何気に久枝が「そっちお願いします」と赤鬼さんに命令しているところが、現代シーンで「うちは女系家族で婿は大変」と金原家に婿に入った荘一郎(北見敏之)が言っているところの伏線になっている気がして、密かにお気に入りのシーンです。
赤鬼さんが本当に最後の最後まで久枝を見守ったのだというのがよくわかる葬儀のシーンは、何度観ても泣けます。

福士くん演じた小泉中尉は真柴少佐や望月曹長とは違って経済のエキスパートなだけに、どこか頭でっかちなイメージの軍人を良く表現されていたように思いました。白スーツも恰好良く着こなし、まっすぐな青年を好演。
壕での事件後の小泉中尉の表情は必見。
この時の思いが、あのマッカーサーと対峙した時の微動だにしない表情と決意に繋がるのだと思うと納得がいくし、このマッカーサーとのシーンは本当に感動的でした。小泉の気持ちが伝わって泣かずにはいられないところ。
これをワンテイクで撮ったというのだから素晴らしい。

最後の現代の久枝が亡き級友や恩師と対面したシーン。
最初観た時ファンタジーのように見えて実は違和感を覚えて必要性がよくわからなかったのだけれど、2度目観た時には無くてはならないシーンだと思いました。
このシーンで久枝は本当にあの命令から解放されたのではないかと・・。
このシーンで、少女たちも安心して天へ召されたのだろうな・・と。
それから続くラストシーンのまぶしい木漏れ日が、美しく感動的で、最後の最後にまた涙腺を刺激させられる・・というものでした。


温かな作品。
そして、
出来れば一人でも多くの若い人たちに観てもらいたい作品。

 2011_09_26



mv47488-l.jpg1963年。翌年に東京オリンピックを迎えるために、活気づく人や街。舞台は港が一望できる横浜の山手あたりだろう。背景がきれいで嬉しい。横浜市民にとっては特別な感情を抱く作品。

主人公は松崎海。
父親が残した病院を改築して下宿屋を切り盛りする高校2年生。
朝早くから全員の食事を作り、放課後はまっすぐ帰ってすぐ食事の支度。離れに住む祖母に帳簿の相談までするという、今では考えられない生活だけど、当時はきっと珍しくなかったのでしょう。

海の通う高校では、カルチェラタンと呼ばれている文化部部室が集まっている古びた洋館を壊すか否かと生徒の中で揉めていた。
その騒動の中で、海は俊という先輩と知り合い、次第にお互いを意識しあうようになる。
ある日、海の家で送別パーティーが行われ、お呼ばれする俊。そこで海が俊に見せたある1枚の写真を見て、俊の顔色が曇る。。

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物語は、このカルチェラタンの行く末と、二人の恋が主軸。

ノスタルジックな作品。

古き良き時代――。
その頃は印刷と言えばガリ版刷り。
手を怪我した俊から頼まれて海はガリ版に書き込む。
一文字一文字ガリガリと音を立てて書く姿を見ると、コピーにシュレッダーの今の時代とは違う温かみが伝わってくる。

その頃は、熱い思いを皆持っていた。
思いを達成するための熱いディスカッション。。
カルチェラタン存続をかけた集会のシーンでは、想いを伝えるために言葉をぶつけ、また、相手の言葉も受け止める寛容さもあった。
今の時代では、我慢と協調が大事とされて、熱く本心を伝えることが少ない。
唾を飛ばしながら意見をぶつける学生たちの姿を見て、今のこの世の中が淋しく感じる。

戦後復興の中、親を亡くした子を自分の子として育てる事も、その当時珍しくは無かったらしい。
人の子を叱る事さえ躊躇してしまう今では考えられないことだ。
そして、そのエピソードがこの作品の中にも出てくる。

物へのいつくしみ、
言葉で気持ちを伝えあう心の豊かさ、
人と人との情、
いつの間にか忘れてしまったものをこの映画は思い出させてくれたような気がします。

大きな震災を受けて、うつむきがちな日々。
前を向くことが大事だってわかっていても簡単じゃないだろうし、じゃぁ自分は何ができるのかと自問自答してしまう。
でもこの映画を見ると、「自分たちやってきたじゃん」って、少し勇気をもらえる気がしました。
長い年月をかけて培ってきたものは私たちの財産。
私たちにはそれがあるんだよと、教えてくれたような気がして、最後は涙が止まりませんでした。

ただ・・
若い人に【古き良きもの】を感じさせるほどのインパクトは無かったのが残念。
評価が割れるのはそういう事だと思いました。

音楽も良かった。
挿入歌の「上を向いて歩こう」や主題歌の「さよならの夏」は聞いているだけで涙出そう。

最後の最後、やや早足感で終わってしまったように感じたのが惜しい。


「コクリコ坂から」公式サイト


 2011_08_25


「阪急電車」

Category: 映画  

154895_1.jpg監督 三宅喜重
出演 中谷美紀/戸田恵梨香/宮本信子/南果歩/谷村美月/勝地涼/玉山鉄二/芦田愛菜

私も阪急電車に乗った事がある。
「RENT」の兵庫公演に行った時に乗った。
あずき色の、少しレトロチックな車両がとても素敵でした。
とっても良い思い出です。
その路線を舞台にした映画だなんて・・しかもとっても評判もイイらしい。
入院中に公開されたため劇場で観る事を半ば諦めていたけど、大ヒットのおかげでギリギリ最終週に観る事が出来た。

なんて温かい映画なのでしょう。
人って良いな、この映画の良さを感じる事が出来て日本人で良かったな、そんな気持にまでさせてくれる映画でした。
前へ進む勇気と背中を押してくれる温かい掌のぬくもりが感じられる作品。
泣きに泣いたけど、泣かされたのではなく心の琴線に触れて自然に涙が出たという感じ。

冒頭の中谷美紀・鈴木亮平・安めぐみの三角関係の会話は、特に中谷が言う彼氏(鈴木亮平)に対するセリフは気持ちよいほどズバズバくる言葉だった。
「フリーター家を買う」の時もそうだったけど、脚本がいいのかしら?
そうそう!そうよね。あなたの気持ちよくわかる。
映画の冒頭からひどく感情移入している自分。
案の定、彼氏・鈴木亮平が放つ中谷への一言が私の胸も突いた。
「大丈夫やろ、オマエは。強いし、泣かへんし。コイツ(安めぐみ)はオレがいなきゃだめなんや。」
・・・
どこかで聞いた記憶が・・・
(○○ちゃんは大丈夫よ、強いから。・・・)
そうだ、自分の若い頃の遠い記憶を呼び覚ますような、デジャブのような、感覚。
胸が痛い。

そして、流れる翔子(中谷美紀)のナレーション。
「人は皆、人には言えないやりきれない思いを抱いて生きている。」
そうだ。その通りだ。
相談するほどのものでもなく、「なーんだ、そんなこと?」とあしらわれてしまうような些細なことかもしれないけど、そういうものってきっと誰でも持っているもの。
そのナレーションを聞いて、自分を振り返り、私は涙してしまった。

宮本信子の優しい口調で的確な言葉に癒されました。まさか犬にまつわる婚約者がアノ人だったとは!…笑っちゃいました。そして電車の中での乙女のような視線が可愛らしい。そしてそして、最後の一喝、ありがとうございました。
受験生の悦子ちゃん(有村架純)の気持ちに、親として涙が出ます。恋人と仲良くね。
軍オタ圭一(勝地涼)と美帆ちゃん(谷村美月)のピュアな恋が可愛らしい・・。でもプレゼントをその場で使っちゃうってところは、いまどきの子…なのか?(親としては複雑だけど)。
主婦・康江の気持ちは今の私にもドンピシャな点があるんだよなー。もしかしたら、子どもを理由に逃げているのかもしれませんね。いつか自分も勇気出そうと思いました。

それにしても、中谷美紀って素敵な女優さんですねー。
「JIN-仁」観てそう思ったけど、この映画で再認識しちゃいました。
泣きながら悔しい胸の内を宮本信子に話すシーンは素晴らしかった。

最後に一つだけ。
神奈川から出た事のない私が言うのも変だけど、出演者の関西弁が自然だった。
もしかしたら、関西出身の役者だけを集めて作ったのかな?
関西関西してなくて良かったです。
中谷美紀が標準語だったのも、彼女が関西出身じゃないからかな・・なんて思ったりもしました。
でも全然違和感無くて良かったですけど~。

感想を挙げるとキリがないのでここら辺でやめなければなりませんが、これはもしかしたら人生のバイブルにも成りえるような(ちょっと言い過ぎ?)、そんな素敵な映画でした。
心が疲れたり、落ち込んだ時には、力をくれる1本ですね。


DVD買お~っと…あ!違った!ブルーレイだ(笑)


 2011_06_15


「さや侍」

Category: 映画  

155956_1.jpg監督 松本人志
出演 野見隆明/熊田聖亜/板尾創路/柄本時生/伊武雅刀/國村隼

松本人志氏の映画は気乗りがしなかったけど、プロモーションが上手いのか縁なのか、どうしても目に付いてしまい、結局行く気にさせられてしまった。

結果、行って良かった・・かも。

かなり泣けた。
号泣かも。

平日の昼間というのもあっただろうけど、やはりジャンルが時代劇ってとこから入っていったのでしょうか。客層が思った以上に年齢が高くってびっくりした。もしかしたら・・私が一番若かったかも?
てか、レディースデーなのにそれらしき女性グループが見当たらないってのもすごい。
思った以上の不人気さにも驚いた。
しかし・・あの高齢の方々は・・あの映画を観てどう思ったのだろう?
きっとわけのわからない笑えないシーンの連続で閉口していたことでしょう。
そういうおじいちゃんおばあちゃんたちには、7月2日公開の「小川の辺(ほとり)」(東山紀之主演)でお口直しをお勧めします(^^;

さてさて、そうは言っても、私には楽しめた「さや侍」。
妻を亡くして以来、鞘しか持たず自堕落な生活を送る父と、その娘の話。
ある日、脱藩の罪で捕えられた父は、三十日の業という罰を受けることとなった。
三十日の業とは、母を亡くし笑う事を無くしてしまった若君を30日以内に笑わすことができたら切腹を免れるというもの。
ここまでは既出の情報。どんな出し物をするのか、ちょっと興味があった。
――確かに笑えない。
それどころか目をそらしたくなるものもあったし、時代考証まるで無視ってのもあった。これがこのまま30個続くの????と不安に思えてきたときに、ようやく物語がゆっくりと進展し始める。
父と娘の間を取り持ち一緒に出し物を考える牢屋の番人役の板尾創路がとってもいい味出してました。何と言っても耳障りの良い声をしているのが特徴。淡々とした語り口の中に温かみを感じました。芸人さんとは思えない。
そして、若君の父上、お殿様役の國村隼も良かったなー。数少ないセリフの中、表情で心の変化が見えました。きっとセリフの数より食べた金平糖の方が多い気がする(笑)

主役を演じた野見隆明氏は素人さんだとか。
最初のセリフを聞いた時、あまりの棒読みで「大丈夫か?」だったんだけど、いやいやどうして、ラストではとんでもない表情を見せていました。その時には素人とかそんな事すっかり忘れていたくらい。
彼の身体を張って笑わそうとする一生懸命な姿は逆に胸を打ちます。
そう考えると、松本人志という監督は素人さんを主役に抜擢してここまで映画を作っちゃうって、すごい人ですねー。
そして、もうひとつ。。
宣伝では娘の父に対する叱咤激励の言葉が印象的で、これは父思いの娘の話である・・というのはミスリードで、これは、松本人志という一人の男性が父親になったからこそ生まれた、父親の愛情物語であるという事。
ラストは強烈にそれを感じて終わりました。
ちょっと強引かな・・とも思うけどね(^^;

評価も割れて、観る人を選んでしまいそうな作品だけど、食わず嫌いせずに、一度松本作品を食するならば、この作品がいいかもしれません。
 2011_06_14



154222_1.jpg監督 鈴木雅之
出演 堤真一/綾瀬はるか/岡田将生/中井貴一/沢木ルカ/森永悠希/笹野高史/和久井映見

とある会計検査院の調査員が大阪で遭遇する奇想天外なお話。

大阪国の存在。
豊臣家の末裔。
大阪全停止。
キーワードから想像されるストーリーは、さぞや壮大なスケールで豊臣の時代から現代までの謎解きがされるのであろうと思ったら大間違い。
このお話は実はとてもシンプルで、温かいもの。シンプル過ぎて、逆に妙に納得してしまう。
個人的にはそこが好き。
映画「プリンセストヨトミ」はその原作の万城目ワールドをなくさずに実写化されていたので個人的には満足のいくものでした。

ミラクル鳥居役の綾瀬はるかのポップな演技でかる~く周りを引っかき回すあたりは、彼女の魅力たっぷり。原作ではミラクル鳥居は男性なんだけど、男女逆転も違和感無く成功かも。
大阪国総理大臣である真田幸一を演じた中井貴一が、普通のお好み焼き屋のおっちゃんなんだけどいざとなったら内に秘めた力強さも持っていて、素敵なおっちゃんでした。スーツが似合っていないところもイイ。
玉木宏のたこ焼き屋の兄ちゃんやがめちゃくちゃ似合ってた(笑)千秋先輩よりも似合ってた(爆)

一番印象に残ったシーンといえば、大阪府庁玄関前での松平元(堤真一)と真田幸一(中井貴一)の対話シーン。
何故豊臣家の末裔が存在することになったのか?何故大阪国が誕生したのか?何故密かに存在し続けているのか?
大勢の大阪国の男たちをバックに、真田が淡々と話し始めるこのシーンはちょっとドキドキした。
そして、胸もじ~んと熱くなった。

少し話が脱線するけれど、以前、大阪の商店街を歩いていてワゴンに積まれていたストールの山を物色していた時、途中からやってきた隣りのオバちゃんに「これ、どっちが似合うやろ?」と急に聞かれた事がある。そしてあまりの人懐こさに戸惑ってしまった覚えがある。
そのオバちゃんがヒョウ柄を着ていたかは不明だが(笑)、東京でも横浜でもほとんどそんな経験は無い。
その時「これが大阪!!」と思った。
その独特な文化というか・・気質というか・・それが、豊臣の末裔を生み、大阪国の存在に繋がるのかもしれませんね。映画を見て改めて思いました。

と、まぁ・・原作がいいのか映画化に成功したのかよくわからないけど、原作ファンとしては嫌な気がしなかったってことで・・。


映画の影響か、帰りに友人と思わずソフトクリーム食べてしまいました。
 2011_06_14


「FLOWERS」

Category: 映画  

001.jpg監督 小泉徳宏
出演 蒼井優/鈴木京香/竹内結子/田中麗奈/仲間由紀恵

映画館で見逃したのでWOWOWにて鑑賞。
旬な女優さんがたくさん出演して、いろいろな時代が描かれる・・というくらいしか作品について知らなかったのだけれど、誰がどの時代を生きてどんなバックグランドがあるのかを頭の中で整理しながら観ていた気がします。
でも、途中でめげずに最後まで見入っていた事を思えば、やっぱり私にとっては興味深い作品だったのかも。
こういう、淡々と描かれる作品は好きだ。

・昭和初期(?)
凛(蒼井優)の抱く、父親が決めた結婚への不安。
・昭和40~50年代
最愛の人を亡くした薫(竹内結子)の哀しみ。
仕事と結婚に思い悩む薫の妹、翠(田中麗奈)。
自分の命と引き換えに子どもを産もうとする慧(仲間由紀恵)。
・現代
別れた恋人の子を身ごもってしまった奏(鈴木京香)の苦悩や将来への不安。
自分を産むために母親をしなせてしまったという心の傷をそっと抱える奏の妹、佳(広末涼子)。

三時代を通して、それぞれの時代のそれぞれの価値観の中で、もがきながら前へ進もうとする女性たち。
いつの時代の女性も、前を向く姿は凛としていて幸せそうだ。
女性の力強さと、その根底に流れる”家族”の姿を感じました。

印象に残ったのは翠が縁側で泣きだすシーン。
可愛らしくて、とてもリアルで、その時代のマスカラはウォータープルーフじゃないから黒い涙が出るところがイイ(笑)
それと、凛のラストシーン。
凛の夫となる三浦貴大から「大事にします」と言われて幸せそうにはにかむ凛の表情見て、蒼井優ってすごい女優さんだなーと改めて思いました。父親の「バンザーイ」も感動的。

凛の子が薫・翠・慧なのかな?と、要らぬ詮索をしてしまったのだけど、何度か出てくる葬式シーンでも遺影が出て来ず、結局誰の葬式なのかわからず仕舞いなのだけど、そういうところが逆に想像を掻き立てていい。
いやいや、誰が誰の子なのか親なのかは関係ないのだと、監督から懐の狭さを突かれている気さえする(笑)
かと思えば、慧の夫は奏と佳の父である事を示すのに、お茶の入れ方で表現している所がオツです。
それにしても、平田満(奏と佳の父)の若い時代がイノッチ(慧の夫)だったのが違和感無くてびっくり(笑)

大竹さんも、全開で田中麗奈に突っ込んでてGOOOOOでした♪


女性にお勧めの1本です。


 2011_06_09



あしたのジョー「あしたのジョー」に行ってきた。
原作はそれほど詳しく知らないし、
特別、山Pのファンでもないし、
どちらかといえば力石役の伊勢谷だし、
とにかく旦那が行こうっていうから、1000円の日を狙って行って来た。
気が乗らないと予告から寝てしまう。直前に食べた「はなまるうどん」が胃を活発にし脳を眠らせようとしている

冒頭、ジャジャーン!♪と聞きなれたあのテーマ曲が流れ、舞台である゛どや街゛が映し出されると、その世界に引きずり込まれて目が覚めた。

山Pのジョーはキレイだった。殴り合って顔がぐちゃぐちゃになっても次のシーンではすぐに戻っちゃってて、やっぱりジャニーズやな?なんてね。それに、もうちょっとハングリーさと言うか・・何をし出すかわからない怖さってのが欲しかった。
伊勢谷の力石は、私の知ってる範囲の力石だった気がする。身体作りはアッパレ。目が力石に見えた。
香里奈が演じる葉子という令嬢は、外見はとても似合っていたと思うけど、いろいろなシーンに出てくる割には何がしたくてその場にいるのか伝わってこなくて、いまいちピンとこなかった。
香川照之演じた丹下段平は・・すごいメイクだよなー。特殊メイクですよね、あれ。すごかったです。
何がすごいって、トレードマークのあのハゲ頭です。
カツラだと思うんですけど、アップになっても地肌とカツラの境目がわからないのですよ。しかも、カツラの上に汗が出てる!

そんな外見ばっかりの感想並べても仕方ないのだが、観ていて物語にぐぐ??っと入るタイミングが無いのだ。
だから、つい、原作と実写とを比べて終わってしまった気がしてならない。
でもきっと、あしたのジョーが好きな人には満足なんだろーなー。
実際旦那は「忠実に良くやってた」と好評価だった。

ヤマト実写版は結構満足したんだけど、結局、原作フリークしか実写版は楽しめないのかしら・・。
でもそれは淋しいね。原作を知らない人も感動できる実写版ができたら最高かも。
いやいや待てよ。
架空の人物を実写で表すこと自体、夢を売るというエンタメの本当の意義は貫いているのかも?

アニメの実写版が2作続いて、実写版を作ることの意味を考えさせられちゃいました。

 2011_02_24




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プロフィール

ねこ

Author:ねこ
お昼寝好き^^

★ねこのつぶやき★

観劇

目標!月1回観劇☆

観劇予定~
■11月/『ダンス・オブ・ヴァンパイア』@帝劇/ヨーロッパ企画『遊星ブンボーグの接近』@KAAT/『ヘッズアップ』@KAAT
■10月/ヨーロッパ企画『遊星ブンボーグの接近』@本多劇場/スーパー歌舞伎『ワンピース』@新橋演舞場/『くちづけ』@池袋サンシャイン劇場
■9月/TEAM NACS『悪童』@ライブビュ-イング/『RENT』@シアタークリエ/イキウメ『語る室』@東京芸術劇場
■8月/『トロイラスとクレシダ』@世田谷パブリックシアター/『トロイラスとクレシダ』@滋賀芸術劇場びわ湖ホール/劇団☆新感線『五右衛門VS轟天』@赤坂ACTシアター

2015年
■7月/マクベス@PARCO劇場/『トロイラスとクレシダ』@世田谷パブリックシアター
■6月/『ラヴ・レターズ』@PARCO劇場/劇団鹿殺し『彼女の起源』@CBGKシブゲキ/東海道四谷怪談@新国立劇場中劇場/BluePrint『鬼ヶ島』/大人計画『不倫探偵』@本多劇場
■5月/電動夏子安置システム『モナークス、王を縛る』@駅前劇場/『シャーロックホームズ2』@東京芸術劇場/イキウメ『聖地Ⅹ』@シアタートラム/『夜想曲集』@銀河劇場/『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』@駅前劇場
■4月/『デスノート』@日生劇場
■3月/『BAMBI TIME-バンビタイム-』@ザ・ポケット/『地下室の手記』@赤坂レッドシアター
■2月/『いやおうなしに』@PARCO劇場/『狂人なおもて往生をとぐ』@東京芸術劇場 ■1月/演劇ユニット乱『365000の空に浮かぶ月』@本多劇場

2014年
■12月/演劇ユニット乱『365000の空に浮かぶ月』@本多劇場/大人計画『キレイ』@シアターコクーン/イキウメ『新しい祝日』@東京芸術劇場/muro式8@紀伊国屋ホール
■11月/月影番外地その4『つんざき行路、されるがまま』@スズナリ
■10月/ヨーロッパ企画『ビルのゲーツ』@神奈川芸術劇場
■8月/ヨーロッパ企画『ビルのゲーツ』@本多劇場/大人の新感線『ラストフラワーズ』@赤坂ACTシアター
■7月/『抜け目のない未亡人』@新国立劇場/『鎌塚氏、振り下ろす』@本多劇場
■6月/BluePrint『Monkey Magic』@シアターグリーン/イキウメ『関数ドミノ』@シアタートラム
■5月/『ロンサム・ウエスト』@新国立劇場
■4月/張ち切れパンダ『じじいに幸あれ!』@「劇」小劇場/劇団☆新感線『蒼の乱』@東急シアターオーブ
■3月/諏訪ミュージカル企画『夢! 鴨川歌合戦』@駅前劇場/キャラメルボックス『ヒトミ』@サンシャイン劇場/スーパー歌舞伎『空ヲ刻ム者』@新橋演舞場
■2月/真田十勇士@梅田芸術劇場
■1月/真田十勇士@青山劇場

2013年
■12月/高校中パニック!小激突@PARCO劇場
■10月/ロストインヨンカーズ@PARCO劇場/
■9月/ハイバイ『月光のつゝしみ』@神奈川芸術劇場/ヨーロッパ企画『建てましにつぐ建てましポルカ』@本多劇場/葛河思潮社『冒した者』@神奈川芸術劇場
■8月/muro式.7『「∴」-ユエニ- 』@シアタートラム/『春琴』@世田谷パブリックシアター
■7月/TRASHMASTERS『極東の地・西の果て』@本多劇場/『ドレッサー』@世田谷パブリックシアター
■6月/『断色』@青山円形劇場/BluePrint『DORON!』@SPACE107/@イキウメ『獣の柱 まとめ*図書館的人生(下)』@シアタートラム
■5月/ハイバイ『て』@東京芸術劇場シアターイースト/『バブー・オブ・ザ・ベイビー』@本多劇場/酒とつまみ『もうひとり』@OFFOFFシアター
■4月/シスカンパニー『今ひとたびの修羅』@新国立・中劇場
■3月/ジェネレーションギャップ『アトノマツリ』@シアターサンモール/ヨーロッパ企画『前田建設ファンタジー営業部』@イマジン・スタジオ
■2月/『デキルカギリ』@本多劇場
■1月/劇団☆新感線『五右衛門ロックⅢ』@東急シアターオーブ

2012年
■12月/BluePrint『死神パレード』@アドリブ小劇場/ヨーロッパ企画『月とスイートスポット』@本多劇場
■11月/『RENT』@シアタークリエ/『こどもの一生』@PARCO劇場
■10月/東京セレソンデラックス最終公演『笑う巨塔』@池袋サンシャイン劇場
■9月/『サイケデリック・ペイン』@池袋サンシャイン劇場/『サイケデリック・ペイン』@森ノ宮ピロティホール
■8月/『サイケデリック・ペイン』@池袋サンシャイン劇場
■7月/muro式.6『グラフ』@ザ・スズナリ
■6月/劇団☆新感線『シレンとラギ』@青山劇場/BluePrint『アグレソの石』@SPACE107
■5月/劇団☆新感線『シレンとラギ』@青山劇場/『シダの群れ』@シアターコクーン/朗読劇『私の頭の中の消しゴム』@天王洲銀河劇場
■4月/ジェネレーションギャップ『思い出すのはマリの事』@シアターグリーンBASE THEATER
■3月観劇なし
■2月/『パレード』@シアタードラマシティ/モダンスイマーズ『ロマンサー』@シアタートラム
■1月/『パレード』@天王洲銀河劇場

2011年
■12月/『アイドルかくの如し』@本多劇場
■11月/muro式.5『+』タス@シアターグリーンBIG TREE THEATER
■10月/花組芝居『聖ひばり御殿』@銀座博品館劇場
■9月/ヨーロッパ企画『ロベルトの操縦』@本多劇場/東宝セレソンデラックス『わらいのまち』@シアタークリエ
■8月/『奥様お尻をどうぞ』@本多劇場/『奇ッ怪-其の弐』@世田谷パブリックシアター
■7月/東京セレソンデラックス『傷-KIZU-』@シアターサンモール/『ベッジ・パードン』@世田谷パブリックシアター
■6月/劇団K助『ゴッドストーリー』@恵比寿エコー劇場
■5月観劇なし
■4月/『芝浦ブラウザー』@東京グローブ座
■3月観劇なし
■2月/『テンペスト』@赤坂ACTシアター
■1月観劇なし

2010年
■12月/『黴菌』@シアターコクーン/『RENT』@中日劇場/劇団K助『ゼロイチ』@恵比寿エコー劇場/大人計画『母を逃がす』@本多劇場
■11月/『RENT』@兵庫県立芸術センター
■10月/『RENT』@シアタークリエ
■9月/観劇なし
■8月/第8回亀治郎の会@京都春秋座/第8回亀治郎の会@国立劇場/ヨーロッパ企画『サーフィンUSB』@本多劇場
■7月/東京セレソンデラックス『くちづけ』@シアターサンモール
■6月/劇団K助『PINK』@恵比寿エコー劇場
■5月/KAKUTA『めぐるめく』@シアタートラム

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