「ピアフ」
Category: 舞台観劇
上演中につき、ネタバレご注意ください。
作:パム・ジェムス
翻訳:常田景子
演出:栗山民也
キャスト:大竹しのぶ/梅沢昌代/彩輝なお/伊礼彼方/碓井将大/川久保拓司/横田栄司 ほか
「いい芝居が観たい!」「感動したい!」「お腹いっぱいになる芝居が観たい!」という欲求が、ホテカルを観てから増大し、ピアフを購入。
主演の大竹さんは・・ほんと言うと苦手。
上手いとは思うけど、芝居を観るうえでどこか近寄りがたくてほとんどスルーしてたんだけど、なんだかねー、いろいろな条件が重なって行くことになった。
その条件って、まず、横田さんが共演してる。
栗山さんが演出してる。
川久保くんや伊礼くんも出てる。
シアタークリエは好きな劇場の一つ。
そして、なんと言っても、感想から聞こえてきた「舞台と観客との”一体感”」という言葉。
ホテカルでテンションだだ下がりな自分、観に行ったら何かをもらえるんじゃないかと、そんな期待感を持って劇場へ行った。
感動した・・。
そして泣いた。号泣。
こんなに泣いた芝居は・・東京セレソンデラックスの「くちづけ」以来かな。
でもちょっと意味が違うかも。
「くちづけ」は泣きながら笑ってた。
でも「ピアフ」は、ただただ、目の前にいるピアフが壊れていく様を見て悲しくて切なくて涙がポロポロこぼれていった。
お芝居を観ながら、こんなにも演じている役者の影を感じなかったことは無い。
もうそこにいるのは女優大竹しのぶではなくて、本当にピアフだった。
私は芝居を観る楽しみの一つに役者の演技を堪能するというのがあるのだけど、今回は演技を観ている感覚はなかった。
それだけ舞台上に引き込まれたって事なのかもしれない。
まぁ、それはそれで堪能しちゃってるってことなのだけど。
栗山さんの演出も場面転換がとってもスムーズで、しかもわかりやすい。
フランス国旗の幕を使っての歓喜を表現したり、影を使った表現も印象的だった。
場面場面が全体的に暗めの色使いで、だからか、ピアフのステージの赤い幕や彩輝さん演じたマレーネ・デートリヒの女優としての衣装が白く華やかで輝く夢の世界は別世界なのだと感じる。
そして、常に中央に置かれるマイクスタンドがピアフの象徴のような気がして、それがなくなる時の悲しさ・・胸が締め付けられました。
いろいろな役を演じる共演の方々も素晴らしかった。
横田さんは、まさか初っ端からあーゆー役だとは・・思いもしなくて声出して笑っちゃった。
大きな役としてはピアフが最も愛したであろうマルセル役。プロボクサーの役で精悍でした。
そしてマルセルもまたピアフと同じ孤独だったんでしょうね。短いシーンでもそれが伝わってきました。
でも個人的にお気に入りはドイツ兵(笑)
印象に残っているシーンの一つに、伊礼くんが演じたシャルル・アズナブールとの別れでシャルルがピアフの足にキスするところ。
あれは観ていて辛かった。今思い出しても涙出てくる。
胸が痛くて・・いたくて・・もう、あのあたりから私の目は大洪水になってました。
伊礼くんが「She」を歌ったのだけど、あれは、エルヴィス・コステロの曲かと思っていたら、違ってたのね。
とっても耳心地の良いソフトな歌声で、Sheが大好きな私としてはもぉ、惚れる一歩手前まで行ってました。(浦井くんが止めた?笑)
夏の王家の紋章がヤバい。
川久保くんで印象に残っているのは自転車。
うまい!!!軽やかでかっこ良かった。
そして、ピアフを最後まで見守る姿に感動しました。
最後に碓井くん。
ラストのテオが印象的。本当に泣いてたね。
観終わってテオの事を調べたらピアフの死後借金を返したって言うじゃない・・。
碓井くんのピアフにそっと寄り添う姿がそのエピソードと重なってまた涙出そうになりました。
そしてそして。
私の耳から今も離れないのは・・
ラストのピアフが歌う「水に流して」。
ピアフが人生の喜怒哀楽全てを昇華させて天国へ向かう歌のよう。
観に行く前は「愛の賛歌」が一番になるのかなと思っていたけど、
もちろん「愛の賛歌」も素晴らしくて涙無くては聴けないのだけど、
この「水に流して」は舞台上で表現されたピアフの人生を観てきたからこその感動があります。
長々と綴ってしまい、相変わらず、文章も下手でまとまりもなく、恥ずかしい限り。
やっぱり食わず嫌いはだめです。
苦手意識があっても良いものは観ましょう。
エディット・ピアフ「水に流して」
ピアフ公式サイト

翻訳:常田景子
演出:栗山民也
キャスト:大竹しのぶ/梅沢昌代/彩輝なお/伊礼彼方/碓井将大/川久保拓司/横田栄司 ほか
「いい芝居が観たい!」「感動したい!」「お腹いっぱいになる芝居が観たい!」という欲求が、ホテカルを観てから増大し、ピアフを購入。
主演の大竹さんは・・ほんと言うと苦手。
上手いとは思うけど、芝居を観るうえでどこか近寄りがたくてほとんどスルーしてたんだけど、なんだかねー、いろいろな条件が重なって行くことになった。
その条件って、まず、横田さんが共演してる。
栗山さんが演出してる。
川久保くんや伊礼くんも出てる。
シアタークリエは好きな劇場の一つ。
そして、なんと言っても、感想から聞こえてきた「舞台と観客との”一体感”」という言葉。
ホテカルでテンションだだ下がりな自分、観に行ったら何かをもらえるんじゃないかと、そんな期待感を持って劇場へ行った。
感動した・・。
そして泣いた。号泣。
こんなに泣いた芝居は・・東京セレソンデラックスの「くちづけ」以来かな。
でもちょっと意味が違うかも。
「くちづけ」は泣きながら笑ってた。
でも「ピアフ」は、ただただ、目の前にいるピアフが壊れていく様を見て悲しくて切なくて涙がポロポロこぼれていった。
お芝居を観ながら、こんなにも演じている役者の影を感じなかったことは無い。
もうそこにいるのは女優大竹しのぶではなくて、本当にピアフだった。
私は芝居を観る楽しみの一つに役者の演技を堪能するというのがあるのだけど、今回は演技を観ている感覚はなかった。
それだけ舞台上に引き込まれたって事なのかもしれない。
まぁ、それはそれで堪能しちゃってるってことなのだけど。
栗山さんの演出も場面転換がとってもスムーズで、しかもわかりやすい。
フランス国旗の幕を使っての歓喜を表現したり、影を使った表現も印象的だった。
場面場面が全体的に暗めの色使いで、だからか、ピアフのステージの赤い幕や彩輝さん演じたマレーネ・デートリヒの女優としての衣装が白く華やかで輝く夢の世界は別世界なのだと感じる。
そして、常に中央に置かれるマイクスタンドがピアフの象徴のような気がして、それがなくなる時の悲しさ・・胸が締め付けられました。
いろいろな役を演じる共演の方々も素晴らしかった。
横田さんは、まさか初っ端からあーゆー役だとは・・思いもしなくて声出して笑っちゃった。
大きな役としてはピアフが最も愛したであろうマルセル役。プロボクサーの役で精悍でした。
そしてマルセルもまたピアフと同じ孤独だったんでしょうね。短いシーンでもそれが伝わってきました。
でも個人的にお気に入りはドイツ兵(笑)
印象に残っているシーンの一つに、伊礼くんが演じたシャルル・アズナブールとの別れでシャルルがピアフの足にキスするところ。
あれは観ていて辛かった。今思い出しても涙出てくる。
胸が痛くて・・いたくて・・もう、あのあたりから私の目は大洪水になってました。
伊礼くんが「She」を歌ったのだけど、あれは、エルヴィス・コステロの曲かと思っていたら、違ってたのね。
とっても耳心地の良いソフトな歌声で、Sheが大好きな私としてはもぉ、惚れる一歩手前まで行ってました。(浦井くんが止めた?笑)
夏の王家の紋章がヤバい。
川久保くんで印象に残っているのは自転車。
うまい!!!軽やかでかっこ良かった。
そして、ピアフを最後まで見守る姿に感動しました。
最後に碓井くん。
ラストのテオが印象的。本当に泣いてたね。
観終わってテオの事を調べたらピアフの死後借金を返したって言うじゃない・・。
碓井くんのピアフにそっと寄り添う姿がそのエピソードと重なってまた涙出そうになりました。
そしてそして。
私の耳から今も離れないのは・・
ラストのピアフが歌う「水に流して」。
ピアフが人生の喜怒哀楽全てを昇華させて天国へ向かう歌のよう。
観に行く前は「愛の賛歌」が一番になるのかなと思っていたけど、
もちろん「愛の賛歌」も素晴らしくて涙無くては聴けないのだけど、
この「水に流して」は舞台上で表現されたピアフの人生を観てきたからこその感動があります。
長々と綴ってしまい、相変わらず、文章も下手でまとまりもなく、恥ずかしい限り。
やっぱり食わず嫌いはだめです。
苦手意識があっても良いものは観ましょう。
エディット・ピアフ「水に流して」
ピアフ公式サイト
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